10日に初開催される「ふじさわトリプル成人式」の実行委員長を務める 眞玉(まだま) 佐和子さん 本鵠沼在住 60歳
二度目の人生を楽しく
○…十干十二支をぐるり回って60年。その節目をあえて還暦とは言わず、3度目の成人式と銘打った。60歳が年寄りというイメージは過ぎ去り、今や人生100歳時代。「仕事や子育てが一段落して、自分のための『二度目の人生』が歩けるスタートライン。やっぱり楽しくないと」。朗らかな笑みを浮かべながら、初開催のイベントに向けて意気込みを語る。
○…「トリプル成人式、やりませんか」。始まりは1年前、SNSで呟いた一言から。数年前から藤沢で「ダブル成人式」なるものがあるのは知っていた。「なら60歳もあやかっては」と思いついたのがきっかけだ。でも、藤沢に縁がある同い年というくくりだけで人が集まるものなのか。最初は不安だったが、思い切って呼び掛けると「ぜひやりましょう」と次第に賛同者が集まった。実行委は職業も経歴もばらばらの計10人。月に一度集まり、企画について話し合う。「自分だけじゃ何もできない。皆さんの助けがあってここまで来られた」と感謝が口をつく。
○…出産を機に勤めていた百貨店を退職。以来2男1女を育て上げ、現在藤沢で経営する美容サロンは今年で10年目を迎えた。オフにはキックボクシングにも通うなど、スポーツ好きの顔も。今回のイベント後は「富士山に登ってみたい」という目標もある。
○…40年前は仕事が忙しく、両親にも負担をかけまいと成人式には参加しなかった。後悔はなかったが、一昨年、長女の晴れ姿を見て「やっぱりいいな」。そんな気持ちが沸いた。実は今回、密かな楽しみがある。この日のためにとっておきの振袖を用意した。「念願なので本当に楽しみ。参加者が見たいかは別にして、着る側はわくわくしてるんです」といたずらっぽく笑った。
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