藤沢市子育て・教育会議委員長 増田 まゆみさん 辻堂東海岸在住
子どもは社会の「未来」
○…市の子育て計画に対して市民、有識者、関係職員らで構成される諮問機関の委員長に再任。次年度に定められる予定の新たな計画の土台づくりを進める。現状の藤沢市を「子育てしたい方が集ってきている地域。大変うれしいこと」と評し、だからこそ「少子高齢化社会の今、血縁関係を超えて社会全体で子どもが健やかに育つ支援体制を作っていきたい」と語る。「子ども子育ては今が大切。見通しをもちながらも、今できることを皆さんと一緒に考えていく」と落ち着きながらも、熱のこもる口調で語った。
○…湘南高校、日本女子大卒。目白大学で子ども学科を創設、小田原女子短大、東京家政大学では教授を務めた。また国の保育所保育指針改定の検討委員を長らく務め、幼保連携の認定こども園の立ち上げにも携わった。「子どもが健やかに成長することは社会が未来に続くために欠かせない」と説く。
○…「古いものが大好き」と相好を崩す。特に歴史や伝統が刻まれた街並みが好きで、全国を飛び回る中、魅力的な場所があると聞くと短時間でも足を運ぶ。「日本の良さ、伝統や文化など大事にしてきたものが集約されている。何か落ちつきやエネルギーがもらえるから」。47都道府県はすべて行脚済みという。
○…昨年、地元で保育と教育の研究所を立ち上げた。これまでの経験を基に「子どもたちが健やかに育つため、保護者、保育者を含めた支援活動をしたい」と話す。7月には七夕に合わせ障害者とその家族との交流企画を開催。参加者から「穏やかな笑顔だった」と言われたとうれしそうに話す。今は全国の保育者の指導や養成学校の指導者の指導のために奔走。「現場でまだまだアイデアが生まれる。その間は現役」と頼もしい笑みを見せた。
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