誠意が光る「機械産業の米」 1 株式会社須藤製作所
回転する所すべてに取り付けられ、機械にとって欠かせないものの例えとして『機械産業の米』と呼ばれる「ベアリング」。実は日本企業が世界市場シェア4割を誇る巨大産業だ。株式会社須藤製作所は、精密プレス加工によるその生産において唯一無二の技術を持ち、業界から圧倒的な信頼を得ている。
創業は1954年。須藤秀義氏が東京都大田区に設立。社長急逝に伴い、61年に息子の修司氏(現代表・80歳)が社長に就任し、本社も藤沢へ。時は高度経済成長真っただ中、修司氏は大学に通いながら働いた。
企業成長のきっかけは、社長自らの提案による金型自社製造への切り替え。人手不足解消や製品品質向上のため就任直後から取り掛かり約5年がかりで、新部門を立ち上げた。さらに完全自動化機械を国内で2番目に導入。中小企業にとって、まだ成功実証がない、企業年商をはるかに上回る高額機械の購入は大きなかけであったが、目論見は成功。国内に限らず海外からの受注も舞い込むようになり、現在の拡大に繋がる。
武器は自社製金型により可能となった、他社を圧倒する精密性。誤差0・0001ミクロンの世界で戦う。社是は「誠意」。
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