湘南で起業を考える人のスタートアップを支援する集合型賃貸オフィス「U-Port Shonan」が1日、辻堂神台にオープンした。将来的な藤沢の産業振興も視野に、地元不動産会社の若手経営者が発案。入居者同士の交流や各分野のプロフェッショナルとの連携を通じ、オープンイノベーションの拠点形成を目指すとしている。
辻堂駅から徒歩4分にあるビル6階。白と青を基調とした開放的な空間が広がる。北側と南側にそれぞれ7つの個室があり、ヨットの帆をイメージしたモニュメントのある中央スペースは50席分のフリーデスクゾーンが設けられている。
賃料は個室で月10万円前後。新規事業拠点やサテライトオフィスなど需要に応じた利用が可能で、入居者は「メンター」と呼ばれる大学教授や投資家など、各分野の専門家と定期的に事業相談の機会も得られる。低コストで拠点を構えることができ、施設のインキュベーション(企業化支援)機能を活用できるのが最大の特徴だ。
運営するのは(株)undone。相澤土地(株)取締役の相澤利春さん(30)がCEOを務め、1年半ほど前から開設に向けて準備を進めてきた。
「湘南エリアで起業したくても相談できる場所がない」。開設を決めたのはそんな声を受けて。「都心にアクセスが良く住みやすい。湘南にはイノベーションに適した環境がある」とオープンに踏み切った。
「いずれここを”卒業”し、また湘南で事業を拡大してもらえれば将来的にまちの税収増や雇用の創出も期待できる。産業に関する『エコシステム』を作っていけたら」と相澤さん。今後は大学や起業、自治体を含めたビジネスコンテストも開催していくという。
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