藤沢 文化
公開日:2022.08.12
湘南なぎさ連
踊りで地域に元気を
演舞披露し募金活動
先月30日、真夏の日差しが照りつけるサンパール広場に、軽快な鉦(かね)と囃子が鳴り響いた。その音色に合わせて披露されたのが阿波おどり。道行く人も思わず足を止め、演舞に惜しみない拍手を送っていた。
実はこれ、藤沢市で唯一の阿波おどり連「湘南なぎさ連」が実施したチャリティーイベント。コロナ禍で苦しむ藤沢市民に対し、踊りを通じて少しでも力になりたいと同連が企画したものだ。演舞終了後に連員が呼び掛けると、さまざまな世代が笑顔で募金に協力していた。
湘南なぎさ連は、2012年に約30人の阿波おどり好きによって生み出された。これまで市内外の多くのイベントに参加。過去には阿波おどりの本場・徳島県まで遠征したこともある。
阿波おどりを通して誰かの役に立ちたい――。根底にあるそんな思いから、2016年の熊本地震、19年の台風19号など、国内で大きな災害が起きた際にはチャリティーイベントを主催。踊りを披露し、耳目を集めることで募金を呼びかけてきた。
8月5日には、今回集まった寄付金9万518円の目録を手に市役所を訪問。鈴木恒夫市長に手渡した。伊藤弘美連長は「大好きな阿波おどりの魅力を伝えていきながら、微力でも地域に貢献していきたい」と笑顔で話していた。
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