市長動向
鈴木恒夫藤沢市長
12月2日
長後地区を拠点に、トランプや双六などの「ボードゲーム」を使った地域の居場所づくりに取り組む人がいる。非営利団体ボドツナの代表・長山陽司さん(43)。「ゲームを通じてなら心を開ける人がいる」と、市民の家などで定期的にイベントを開催。目指すのは誰もが気軽に悩みを話せる「安全基地」だ。
「その手があったか」「算数は苦手だけどこういう計算は得意なんだよ」。七ツ木市民の家(高倉)でカードを囲みにぎやかな交流の輪が広がる。小学生に負けて悔しそうに笑う長山さん。「一緒に遊べば年齢や肩書を超えて初めて会った人ともすぐ仲良くなれる」と話す。
毎月第3土曜に開催されるイベントには親子連れや高齢者まで幅広い世代が訪れる。毎月第2・4日曜は駄菓子屋長後、第2月曜は宮原コミュニティかわせみの御所見スマイルカフェ、ほか都内など出張イベントも開催する。いずれも無料。
発足のきっかけは、近所の産後うつの女性との交流から。「大丈夫ですかと声を掛けても、大丈夫ですとしか言えない人がほとんど。相談の場であっても本音は言い出しにくい」と長山さん。趣味のボードゲームをする中で、遊びの中で本音がこぼれ出ることが多いと気付き、2021年6月に団体を発足した。
団体名は「ボードゲームでツナグ手」の意。長山さんは不登校訪問支援カウンセラーやメンタルケアカウンセラーなどの資格を得て、寄せられる様々な悩みに寄り添う。
一方で「悩みなど関係なく誰でも遊びに来てほしい」とも。「知育でも注目されていますが、何よりたくさんの人で遊んだ方が楽しいですから」と笑顔で呼び掛けた。問い合わせは長山さん【携帯電話】090・1081・7447。
|
|
秋空の下で「乾杯」11月29日 |
|
|
|
|
|
<PR>