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藤沢 文化

公開日:2025.10.03

藤澤浮世絵館で企画展
絵図と地図の変遷たどる

  • 歌川貞秀『東海道名所之内 ふちさハ 遊行寺』

  • 鍬形蕙斎『日本名所之絵』

 辻堂神台の藤澤浮世絵館で企画展「浮世絵と絵図と地図と 描かれた藤沢の江戸から近代まで」が開催されている。11月3日(月)まで。

 地図・ガイドブックは江戸時代に「絵図」と呼ばれ、各地の山や川、建物を絵画的に描くことで庶民から親しまれていた。同展示では、約60点の作品を通じて絵図から近代の「地図」への変遷を辿る。

 東海道五十三次コーナーでは、江戸時代にベストセラーとなった遠近道印・菱川師宣『東海道分間絵図』や、幕末に描かれた『御上洛東海道』シリーズが展示される。

 藤沢宿コーナーでは、日本列島を上空から俯瞰したような構図の鍬形蕙斎『日本名所之絵』を展示。また江戸時代の藤澤宿の絵図と明治、大正、昭和、平成の藤沢の地図が展示され、見比べて楽しむことができる。

 江の島コーナーでは歌川国芳『相州江之嶋之図』や、江の島を俯瞰した壬生昌延『相州江之島真景』を展示。企画展示コーナーでは「大正の広重」と呼ばれた吉田初三郎が描いた神奈川の鳥瞰図や、大山信仰のにぎわいを精緻に描いた歌川貞秀『相模国大隅郡大山寺雨降神社真景』が並ぶ。

 同館学芸員は「ヘリコプターやドローンがない時代に、測量と想像で位置情報をなるべく正確に描こうとした作品を楽しんでいただければ」と来館を呼びかけている。

 入場無料。午前10時から午後7時。月曜休館。問い合わせは同館【電話】0466・33・0111。

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