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『回復期リハビリテーション病棟』へ全面移行 チーム医療で在宅社会復帰を支援 取材協力/聖テレジア病院
大正15年にカトリック系診療所としてスタートし、これまで一般総合病院として地域に親しまれてきた『聖テレジア病院』。一昨年5月より、一般病棟を徐々に『回復期リハビリテーション病棟』へ転換し、この8月全面移行となった。高橋洋一病院長に、病院の新しい体制とその目指す医療について伺った。
Q 回復リハ病棟とはどのような患者さんを対象としていますか?
A 主に3つのタイプに分けられます。脳卒中急性期治療後の方、骨折急性期治療後の方、病気等で安静状態にあったため筋力が衰えてしまった方です。特に脳卒中については従来の慢性期(発症後2〜3週後)のリハビリ開始にとらわれず、発症直後に搬送された急性期病院と連携し病態によりなるべく早期に受け入れ、リハに専念することで在宅復帰率の向上につながっています。またどの患者さんも入院時から在宅社会復帰へ向けて、医師・看護師・PT・OT・ST・MSW等とチーム医療体制を組み、この一環として医療スタッフが自宅へ訪問調査等を行います。無理な在宅療養や安易な施設介護を選択しないよう、どんな制度が使えるのか細かく支援します。結果、独居でかなり重度の麻痺がある方が在宅で生活しているケースもあります。
Q 目指す医療とはどういうものですか?
A 1つの病院で治療を完結させる「病院完結型医療」から、地域の急性期・慢性期各病院、かかりつけ医、介護療養施設それぞれが各々の役割を担って連携する「地域完結型医療」への転換です。中でも当院では慢性期治療の『回復期リハビリ』に専念することでその分野でのより高度な治療が行えると考えています。
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