第2次世界大戦時の鎌倉の実情についてまとめた「一九四五年 鎌倉と米軍機による空襲」がこのほどかまくら春秋社より発売された。
執筆したのは逗子市在住の石井喬(たかし)さん(73)。日本史の教員として横浜平沼高等学校などに勤めた。藤沢市出身ということもあり、鎌倉は「地元」という感覚があったという。
「横浜の空襲を記録する会」に所属しており、過去には市民講座で空襲について講義したことも。「鎌倉には空襲記録が少ない」と感じたことから、定年後に資料の収集を開始。大佛次郎、高見順、島木健作、吉野秀雄といった鎌倉ゆかりの文士の記録を紐解き、終戦間際の鎌倉の実態を詳らかにした。
石井さんは「巻末にコラム『治安維持法体制下の鎌倉で』をつけた。『特定秘密保護法案』が審議される今だからこそ、読んで欲しい」と話している。
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