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「人生最後の時間、鎌倉で満喫」 70代女性2人が都内から移住

社会

掲載号:2016年5月27日号

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お気に入りのバーカウンターを背に吉田さん(右)と千種さん
お気に入りのバーカウンターを背に吉田さん(右)と千種さん

 約1年半前から市内今泉台に住む吉田美智子さん(74)と千種仲子さん(72)。2人は東京都渋谷区で長年、速記事務所を経営する仕事上のパートナーだったが、ともに70歳を迎えたことを機に鎌倉で新しい人生をスタートさせた。

 東京都渋谷区で40年以上、速記事務所を共同で経営してきた吉田さんと千種さん。自宅はそれぞれあったものの、納期に追われて事務所の宿泊スペースに寝泊まりすることも多く、人生のほとんどの時間を一緒に過ごしてきた。

 そんな2人が移住を意識したのは、年齢が70歳を超えたころ。「もう十分働いたから第一線からは引退しよう」と話すようになっていた。互いに独身だったこともあり、自然と共同で住むことを考えるようになったという。

「一目ぼれ」で決定

 「歴史もあり、質実剛健な雰囲気がある鎌倉が良い」。直観的に考え、下見に訪れた2人は、不動産屋から紹介された今泉台の物件に一目ぼれ。1年半前から新生活をスタートさせた。

 「今泉台については何も知らなかった。引っ越すことになって初めて、北鎌倉の山の上にある住宅街なんだ、と気づいたくらい」と笑う吉田さん。実際に生活を始めてみるとバスの本数も多く、「都内に仕事で出かける際にも、不便を感じたことはない」という。また、緑を身近に感じられることから、「空気が全然違う。生活に健全さが戻ってきた」と2人は話す。

自由な生活を満喫

 「環境が変わることへの不安はほとんどなかった」とさらりと語る2人。隣人たちからも温かく迎え入れられ、徐々に地元のコミュニティに参加するようになっている。

 また勝手知った相手との生活は、「精神的にとても自由」だという。もともと布小物作りといった創作が好きだという千種さんは今泉台町内会館などで開かれている趣味のサークルによく足を運んでいる。一方、吉田さんは「お酒好き」が高じて家屋の一部を改装し、バーカウンターを増設。棚にはずらりとお気に入りのグラスが並ぶ。「お互いの活動に干渉することはほとんどない。家もゆったりと広いので、友達を呼ぶのが楽しみになった」と快活に笑う。

 バスの運転手にお礼を言う小学生や道端で挨拶を交わす顔見知り、静かな夜。その全てが新鮮で心地が良いと2人は語る。「東京が恋しい、と感じることはない。のんびりと出来るいまの方が、自分らしく生きている気がする。たった1年だけど、今ではここを第2の故郷だと感じています」と笑顔を見せた。

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