市内笛田在住の写真家・湯川晃敏(こうびん)さん(81)のギャラリー「佛さま写真観 山門」が4月8日、市内二階堂にオープンした。
ギャラリーには湯川さんが40年以上、撮影し続けた仏像写真約170点を展示。「寺社を拝観するときの雰囲気」に合わせて、館内の壁や照明は薄暗く設定されている。
壁一面に飾られた作品は市内の地域別に分類し、経年による傷やリアルな質感を感じて貰おうと、敢えて無光沢の紙にモノクロで印刷したという。湯川さんは「写真家生活の集大成となるギャラリー。鎌倉の仏像の魅力を感じて欲しい」と話す。
仏像モチーフに40年
湯川さんは大学卒業後に大映で映画の撮影助手として8年働いた後、写真に転向し一般企業に勤めながら作品を撮り続けた。
そんな湯川さんが仏像をモチーフにし始めたのは40代の頃、自身が撮影した上高地の百体観音の写真を見た知人に勧められたことがきっかけだった。
その後、鎌倉国宝館で撮影所時代に使用したライティングなどを持ち込んで石像を撮影。後日、同館を訪問した出版社の人にその作品が見初められ、朝日新聞などで仏像関連の連載を担当し、300体以上を写真に収めた。湯川さんは「レンズに数珠をつけるなど失礼のないように向き合ってきました。全て大切な作品です」と語った。
開館は木曜〜日曜の午前11時〜午後4時。入館料200円。問合せは【携帯電話】090・7187・2188へ。
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