神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2017年7月14日 エリアトップへ

色褪せぬ魅力語る 歌人・吉野秀雄偲び艸心忌

文化

公開:2017年7月14日

  • X
  • LINE
  • hatena
記念講演を行う島田修三さん
記念講演を行う島田修三さん

 長く鎌倉に居を構え、鎌倉を詠んだ歌も多く残した歌人・吉野秀雄(1902〜67)を偲ぶ「艸心忌(そうしんき)」が7月1日、市内二階堂の瑞泉寺で行われた。

 艸心忌は吉野が亡くなった翌年に始まり、以降命日に近い7月の第1土曜日に、墓や歌碑が設置されるなどゆかりの深い瑞泉寺で開催されている。

 節目の50回となった今回は、同寺の大下一真住職による読経や親族による焼香の後、歌人で愛知淑徳大学学長の島田修三さんが「私の吉野秀雄体験」と題して講演を行った。

 島田さんは、父を亡くした20歳頃、吉野が最初の妻・はつ子を亡くした際に詠んだ「病む妻の足頸にぎり昼寝する末の子を見れば死なしめがたし」を偶然知って激しい衝撃を受けたエピソードを紹介。「吉野の心が直接飛び込んで自分の気持ちと重なるようで、その思いがずっと心に残っている。自分にとって吉野との出会いはまさに体験と呼べるものだった」と話した。

 そして吉野が自らの創作について語った「わたしの歌風は、生活に密着して、経験的事実をありのままに率直に感受するといふたちで、従つて表現としては一切の無駄を排除し、ひたすら簡潔に、直線的に、唯一息に言ひ下さうとする」などを引用しながら、「吉野の歌には傾倒していた万葉の韻律が織り込まれており、古代からの声が聞こえるような荘厳な格調がある」と評した。

鎌倉版のローカルニュース最新6

総勢800人が行列巡行

鎌倉まつり

総勢800人が行列巡行

4月18日

中高生の第3の居場所に

中高生の第3の居場所に

鎌倉青少年会館を再整備

4月17日

わくわく花フェスタ

わくわく花フェスタ

鎌倉中央公園で27日

4月16日

大船で「おもちゃ診療」再開

大船で「おもちゃ診療」再開

4月22日から月1回

4月14日

食料・日用品無料で配布

27日

食料・日用品無料で配布

福祉センター

4月13日

4月14日に園長さんぽ

大船フラセン

4月14日に園長さんぽ

4月12日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook