セーリング競技のレーザーラジアル級(全長4・23m、帆の面積5・7平方メートルのヨットで海上のブイを定められた順序と回数で回りタイムを競う)で、服部陸太さん(鎌倉学園高校2年)と白石誉輝(たかき)さん(深沢高校3年)が約半年の選考を経て国内のユースランキング1位・2位になった。2人は7月24日からカナダで行われるユース世界選手権に、日本代表として出場。また、服部さんは7月13日からポーランドで行われるユース世界選手権にも出場する。
「まずは決勝目指す」
代表選考にかかわる最後の大会・JOCジュニアオリンピックカップ(5月)で優勝。国内ユースランク1位の座と2つの世界選手権への切符を手にした。
競技を始めたのは、小2の時、自宅そばで活動する「江の島ヨットクラブジュニア」の体験企画に参加したこと。練習は地元の海で毎週末。五輪選手も指導するベテランコーチらのもと腕を磨いている。現在乗っているレーザーラジアル級には、昨年転向したばかりだが、「級が違っても風を読んだり、戦略の面で生かせることも多い。10年のヨット歴は、自分の大きな強み」と笑顔。
2つの世界選手権を前に「まずは決勝に進むことが目標」と語る。中学1・2年生の時にも世界選手権に出場したが、「慣れない環境に緊張し、結果は全体の半分ほどと良いものではなかった。日本は世界と比べるとまだ強くはないけれど、やはり上を目指したい」と意気込む。
「ライバルに差をつける」
中学まではサッカーに熱中していたが、父親の影響で高校からヨットを始めたという白石さん。1年の終わりごろから徐々に頭角を現し、今年5月に開催されたJOCジュニアオリンピックカップでは4位入賞と安定した成績を収めている。現在、ユースランク2位。
江の島ヨットハーバーで活動する「神奈川ユースヨットクラブ」に所属。週2回は海に入り、ウエイトトレーニングや10Km走など、体力作りにも余念はない。「ヨットは自然相手。波や風など、毎日状況が異なる。自然にうまく自分がマッチした瞬間が好き」と魅力を語る。
現在、男子レーザーラジアル級は五輪種目ではないため、「大学入学後は470級(2人乗り)に転向するかもしれない」と五輪出場も視野に入れているという。「今後、世界で活躍する選手になるためにも、まずは7月の世界大会で上位にくい込んで、8月のインターハイで優勝し、ライバルたちに差をつけたい」
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