鎌倉 社会
公開日:2019.06.21
「鎌倉ガーディアンズ」発足10周年
「市民力で地域に安全・安心を」
防犯・防災ボランティア「鎌倉ガーディアンズ」(大津定博代表)が、7月で発足10周年の節目を迎える。全国的にも珍しい「イベント型防犯団体」としてスタートしたその活動は、東日本大震災などを経て防災にも広がっているほか、培ったノウハウは東京五輪の警備にも生かされる予定だ。
鎌倉ガーディアンズが発足したのは2009年。警備費の増大で存続が危ぶまれていた鎌倉花火大会に協力しようと、市民10数人が集まったのがきっかけだった。
その後、流鏑馬をはじめ、10年にオバマ米大統領(当時)が鎌倉を訪れた際の警備にも協力。現在は会員数が120人にまで増え、年間約30件のイベントにのべ500人が参加している。
その活動が変化するきっかけとなったのが、11年の東日本大震災だった。発生直後から支援活動を続けるとともに市民参加の被災地ツアーを開催。大津代表は「惨状を目の当たりにしたことで、会員の意識が大きく変わった」と振り返る。
13年には家具の転倒を防止する「突っ張り棒」を、実費以外無償で約50世帯に設置。17年には、大西一史熊本市長を招いた防災講演会も開催した。
ノウハウ五輪に
豊富な実績に、内閣府内閣官房(東京オリ・パラ推進本部事務局)も注目。「警備ノウハウの提供」を求められた同団体は、A4版30ページ以上にわたるマニュアルを作成し、18年10月に提出した。
マニュアルは江の島が東京五輪セーリング競技の会場となっている藤沢市へも提供されている。大津代表は「我々の経験を五輪に生かせることはうれしい。最近は若手メンバーも増えており、組織としての新陳代謝を図って活動を継続させていきたい」と話している。
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