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鎌倉 社会

公開日:2023.08.11

救急件数が過去最多ペース
外出増やコロナ患者で

 鎌倉市内の今年1月1日から7月31日までの救急出動件数が、7080件(市消防本部速報値)にのぼり、過去最多だった前年同時期の6723件を357件上回るペースで推移している。

 件数の増加傾向について市消防本部は、「新型コロナの5類移行により外出する人が増え、交通事故での負傷者や体調不良を訴える人が増加している。新型コロナの患者が一定数いることも要因」と説明する。

 出動件数の増加を受け市消防本部は、市内に配備している全8隊の救急隊が出払った時に備え、日中に臨時の救急隊が出動できる体制を整えている。今年に入り、臨時隊の出動はないものの、要請が連続すると現場到着に時間を要する場合もあり、救急車の適正利用を呼びかけている。

熱中症にも注意

 熱中症が原因で救急搬送した件数の速報値は、6月が8件、7月が32件で、気温の上昇とともに増加している。

 市消防本部によると、部活動などで運動中の中高生や、高齢者の搬送が目立つという。主な症状は、めまいやふらつき、けいれん、顔のほてり、体温の上昇など。「屋外から戻った時にも頭痛を感じる時は、特に注意が必要」と警鐘を鳴らす。

 また高齢者に多いケースとして、救急隊が到着すると室内温度が高く、エアコンが付いていない場合も。市消防本部は、「年齢を重ねると皮膚が温度を感じにくくなるので、寒いや熱いといった直感ではなく、室内に気温計を設置して客観的な温度を把握することが大切」と話す。また熱中症対策としては、活動量が少なくても水分をこまめに摂ることや、適度な休憩、塩分の補給などを推奨する。

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