浄土宗の貞宗寺(市内植木)で4月27日、境内のケヤキを使った四天王像の開眼法要が執り行われた。当日は関係者約200人が出席し、先代の父から寺を引き継いだ山口円誉住職(57)のお披露目となる晋山法要、浄土宗が今年で開宗850年を迎えたことを祈念した慶讃法要も併せて行われた。
四方を守護し、本尊を囲むように配す四天王像。同寺の像に使われたケヤキは、20年ほど前に伐採し境内で保管していたもの。山口宇宙前住職が「このケヤキで四天王像を作れたら」と、地元の仏師・大森昭夫さん(73)に依頼。四天王像は3年半をかけて昨年11月に完成した。
四天王像ができあがった際に、「いいものができた」と喜んでいたという87歳の宇宙住職は、今年2月に急逝した。開眼法要に出席した大森さんは、「披露できてうれしい反面、宇宙先生がここにいない寂しさもある」。後を託された円誉住職は、「父の意思を継いでお寺を守っていきたい」と話した。
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