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鎌倉 文化

公開日:2025.06.13

旧前田邸、解体へ
市民団体が再検討を要望

  • 解体する方針が決まった旧前田邸(上)、鎌倉文学館に移設予定のステンドグラス=いずれも市提供

 鎌倉文学館そばにある旧前田邸の解体が決まり、市民から保存を求める声があがっている。

 旧前田邸は、加賀藩前田家の17代当主・前田利建氏によって1971年に建設。2010年に18代当主・利祐氏が鎌倉市に寄贈。市は活用を検討してきたが、土砂災害警戒区域に位置し、耐震性やバリアフリー化等のための大規模改修が必要になること、歴史的建造物として指定されていないことなどから総合的に判断し、活用を断念。民間での活用も法規制上の問題でできなかった。

 解体の方針決定後、昨年の市議会12月定例会総務常任委員会で了承を得て、今年2月には解体をし、土砂災害警戒区域を避けた跡地に文学館の管理棟を新設することを含んだ予算が可決された。ステンドグラスや屋根瓦は移設し活用する予定。

署名や陳情提出

 これを受け、再検討と利活用を願う市民が「旧前田邸を保存活用する会」を立ち上げ、4月に要望書を市に提出。5月29日に市の了解を得て建物の見学会を行った。

 翌日には、約100人分の署名を提出。松尾崇市長と6月5日に面談し「計画通りに進める方針に変わりはなかった。市民に向けた説明会開催をお願いしたところ、約束してくれた」と同会会員。「安全性については文学館のように対策可能なのでは」とも話す。

 同会は、6月議会にも陳情を提出している。

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