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公開日:2025.12.05

北条政子没後800年
安養院で特別法要
秘蔵の像も公開

  • 北条政子の位牌を前に行われた法要

 日本初の女性総理大臣が誕生した今年は、源頼朝の妻で「尼将軍」とも呼ばれた北条政子の没後800年でもある。女性リーダーが注目されるなか、大町の安養院で11月29日、特別法要や学芸員解説、非公開の北条政子像公開などが行われた。

 これは、鎌倉市観光協会の第4回出張鎌倉ミュージアムとして企画されたもの。

 安養院は北条政子の墓があり、位牌や像なども残されているゆかりの深い場所。この日は鳥居淳生住職による厳かな読経のなか、参加者による焼香が行われた。

 さらに、鎌倉歴史文化交流館学芸員の山本みなみさんが「北条政子の生涯」と題して講演し、伊豆での頼朝との出会いやその後の挙兵、頼朝亡き後の活躍を紹介。「当時の男尊女卑の社会で、妻が表に出すぎることで『悪女』という評価もあるが、頼朝の滅ぼした一族の妻子を支援するなど、弱者への心配りができる人物でもあった」など、多彩なエピソードを語った。講演の後は、参加者は非公開となっている3体の北条政子像を見学した。市観光協会では「これからも、鎌倉の知られざる魅力を発信していけたら」と話した。

13日から企画展

 鎌倉歴史文化交流館で12月13日(土)から2026年2月28日(土)まで、企画展「北条政子―鎌倉を生きた女性たち―」が開催される。

 約50点の歴史資料が展示され、北条政子の生涯を辿り、中世の鎌倉を生きた女性を取り巻く社会などを紹介。安養院所蔵の「北条政子坐像」も公開される。時間は午前10時から午後4時。日曜、祝日、休日、年末年始は休館。観覧料は一般400円、小・中学生150円。詳細は同館【電話】0467・73・8501へ。

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