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本日の新聞折込広告もご覧ください 三途の川の「六文銭」ってなんだろう?
記者―仏式の葬儀では、「六文銭」と言うものがある。何の意味があるのだろう。メモリアルホール「美空」を運営する(株)平和堂典礼の代表に聞いた。
代表―「冥銭」の事ですね。日本だけでなく中国や韓国、台湾やベトナムの道教や仏教などでは紙幣を模した紙銭が用いられています。墓前で冥銭を焚いたり、お盆と同じ時期に祖霊への供物として焚いたりする祖霊崇拝の一つです。実際には紙幣と明らかに違うデザインもあり、金額も日本円にすると「10億円」などと、ありえない金額の冥銭もあります。しかし、ご先祖様を思い偲びお金にこまらないようにと言う事なのでしょう。ヨーロッパでは瞼の上に置く地域や、口の中に入れる地域もあるといいます。古くはギリシャ神話であの世に行くときに渡る川として「アケローン川」が出てきますが、実際イピロス地方の3県に渡りイオニア海に流れている美しい川が「アケローン川」で実在します。神話ではアケローン川の渡し守のカロン老人にお金を払いあの世の入口に行くといいます。
話はそれましたが、日本だけの風習では無く世界的にも「三途の川」がある事を知ってもらいたかったのです。さて、日本の場合は副葬品として、頭陀袋にプリントされた「六文銭」を入れます。真田の家紋も六文銭を表していますね。このころから三途の川の渡し賃が六文と信じられていたため、旅人や、戦国時代の足軽などはいつ死んでも三途の川を渡れるように衣服の袖に六文銭を縫い付けていたと言われます。真田の紋の硬貨の穴は四角いですね。寛永通寶や天保通寶などもそうですが、四角い穴に四角い棒を通してまとめて固定して形を整えたからという簡単な理由です。面白いのは、この穴に縄を通して96枚で100文だった事です。九六銭勘定と言うそうです。江戸時代のそばとうどんは16文で天ぷらそばは32文、大福餅と桜餅は4文。豆腐田楽は2文と全て96で割れる数字ですね。しかし、江戸時代前期の慶長小判1両が約10万円ですから一枚約25円の文銭は4000枚で、九六銭40本分だったのですからずいぶんと重そうです。
記者―三途の川と同じ意味合いがヨーロッパにもあるとは驚きです。メモリアルホール「美空」では、葬儀事前相談を随時受け付けている。相談員は女性なのでとっても話しやすいと評判だ。
■(株)平和堂典礼
【フリーダイヤル】0120・59・6999
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