署長から感謝状が手渡された
茅ケ崎警察署（山口達夫署長）は６月６日、振り込め詐欺の犯人検挙と詐欺被害を未然に防止したとして、富士見交通（株）茅ヶ崎営業所（谷内貢所長）の60代の男性運転手に感謝状を贈呈した。
同署によると、運転手は５月19日、茅ケ崎駅南口から「祖母の家に行く」という真新しいスーツを着た若い男を乗車させた。その男が、地名の“萩園（はぎぞの）”を“はなぞの”と告げたことや、携帯電話で「９時頃着きます」など誰かと敬語で話していたことから行動を注視した。
運転手は２年前にも同様の事件で犯人逮捕に協力したことがあったという。その経験を生かし、男が降車後に警察署に通報。駆け付けた署員によって男は同日、詐欺未遂容疑で逮捕された。
山口署長は「通報のおかげで被害を未然に防ぐことができた。大変感謝している」と話し、運転手は「良かった」と笑顔を見せた。
同署管内の今年の振り込め詐欺被害額はすでに１億円を超え、同署では注意を呼び掛けている。
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