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町田 コラム

公開日:2026.01.08

町田天満宮 宮司 池田泉
宮司の徒然 御手洗

  • 御手洗場

御手洗

 神社に詣でると必ず手を清める御手洗場がある。「みたらい」や「みたらし」と読み、トイレを「お手洗い」と呼ぶのは、用を足した後に必ず手を洗うからで、清めるという意味では共通だが、神社の御手洗は事後ではなく事前の清めだ。もっとも、トイレをお手洗いとしたのは日本人の慎ましやかなところで、トイレの行為そのものを少し隠して「手洗いに行く」と言えばわかりやすいしスマートだ。

 神様に挨拶する前に身心をきよめる禊(みそぎ)は、水をかぶって全身を清めるが、日々のお参りでいちいちやってはいられないから、簡易的になったものが御手洗所(=手水舎)だ。だからトイレと違うのは口もすすぐところ。物に触れる手と、物を食べる口、簡易的とはいえ理にかなった方法といえる。伊勢神宮には五十鈴川の岸にスロープを作って御手洗場を設けているが、そこで裸になってザブザブと川に入り首までつかって禊をしても間違いではない。私も研修で五十鈴川に越中ふんどしでつかったが、それは一般参拝者が大勢いる御手洗場ではなく、もう少し下流の河原だった。それでも、観光で訪れている外国人にはめずらしい光景だから、越中ふんどしに白鉢巻きの我々を旅館の窓から撮影していた。かくして、我々のセミヌードビデオは海外に流出したことになる。

 みたらし団子は強いて漢字で表せば「御手洗団子」となり、おてあらい団子と読まれないようにあえて平仮名にしているのではないかと思う。発祥は京都の下鴨神社付近で、一説には、後醍醐天皇が参詣前に御手洗池(みたらしいけ)で手を洗った際に、池から大きな泡が湧き出て、近くの茶店で売っている串団子に似ていたことからみたらし団子と名付けられたとか。

 当社では、東日本大震災後に災害時のための井戸を掘り、以来手水舎は常時水が出せるようになったが、井戸が大活躍する大災害は来ないに越したことはない。

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