茅ヶ崎・寒川 人物風土記
公開日:2019.06.14
地元でのホールワンマンライブに挑むシンガーソングライター
飯田 舞さん
市内在住 34歳
誰かの人生のワンシーンに
○…「生まれ育った茅ヶ崎。憧れのホールで歌声を届けたかった」。150cmの身体から飛び出す力強いハイトーンボイスを武器に15年。挫折を乗り越え、地元で初のホールワンマンライブに臨む。「応援してくれる方々に、ここまで来たよ、と伝えたい」
○…東海岸南に生まれた。祖母のカラオケキットで歌うのが大好きな少女で第一中学では3年間、合唱祭で伴奏を担当。「楽譜が読めないから耳コピで乗り切りました」とはにかむ。西浜高校では歌手のaikoに憧れピアノ弾き語りに夢中に。音楽系の短大に進学すると都内ライブハウスで実力を磨いた。転機は21歳で訪れた。偶然、ライブに居合わせた現在の所属事務所社長からオファーが舞い込んだ。「初めは怪しい話かと思ってしまった」と笑う。事務所のラジオ番組で生歌を披露すると、ゲーム会社から主題歌の依頼が飛び込み、デビューを果たした。
○…「『まだやってるんだ』と言われたこともあった」。湘南祭メインステージや関西ライブといった全国巡業の裏で、生活費をアルバイトで稼いだり、迫りくるライブ日程に「いつの間にかライブで機械的に歌う自分がいた」と2015年に活動休止を宣言した。茅ケ崎駅ビル内のお茶専門店で働いたこともあったが、「辞めた直後は解放感があった。でも1年3カ月考えて、やっぱり歌が好きと気付きました」
○…富士山ふもとのキャンプ場で満天の星空の下、仲間とギターやウクレレを弾き語るのが至福のひととき。「飲めばみんな友達」と、地元で酒を酌み交わす一面も。「台湾から来てくれるファンもいる。彼らのためにもライブの一つひとつに意味を込め、私の歌が誰かの人生のワンシーンになれるよう歌い続ける」と、歌声を紡いでいく。
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