㈱平和堂典礼
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茅ヶ崎の最新ニュースやお得情報、そして、美しい海や風景写真をSNSで発信している『茅ヶ崎テレビ』。SNSを利用する人なら、一度は「オレンジ色の烏帽子岩」のロゴが入った投稿を見かけたことがあるかもしれない。『茅ヶ崎テレビ』の誕生秘話や裏話について、発起人の藤川忠彦さんに聞いた。
名前に「テレビ」という冠を掲げ、動画も数多く配信している『茅ヶ崎テレビ』。はじまりは、藤川さんが2007年に始めたツイッターだった。最初は趣味の一環で茅ヶ崎のことを発信していたが、東日本大震災が転機になった。
「電話はつながらないけれど、ツイッターは動いていた状況だったので『じゃあ、ツイッターを使って情報発信しよう』と、『茅ヶ崎情報』という名前で、地震や計画停電の情報についてツイートするようになりました」。当時はリアルタイムでローカルな情報を取る手段が無かったため、非常に頼りにされ、1日で何千人もフォロワーがついたという。「それで使命感みたいなものが生まれて、積極的に茅ヶ崎の情報を伝えるようになりました」と振り返る。
2010年には動画共有サービス「ユーストリーム」で、毎週金曜日に2〜3時間、市内のさまざまな人をゲストに呼んでインターネット生放送をするように。「そこで初めて、番組名として『茅ヶ崎テレビ』の名前が生まれました。最初はひとつの番組名だったんです」
全員ボランティア
運営メンバーは14、15人。藤川さんをはじめ、全員がボランティアだ。現在は、決まった活動拠点はなく、それぞれの場所で撮影や編集を行っている。「ぼくたちは計画的に『これを始めよう』と進めたことはありません。いろんな方との出会いの中で『じゃあ、一緒にやりましょう』という感じですね。メンバーも大きな役割や担当みたいなものはありますが、それぞれ好きな時に好きなことを『茅ヶ崎テレビ』という媒体を使って、展開しています」
その言葉通り、音楽・映像プロデューサーに動画編集者、カメラマン、会社経営者、ミュージシャン…と、年齢も出身も、職業もバラバラな個性豊かな顔が並ぶ。共通しているのは「茅ヶ崎が好き」「茅ヶ崎の魅力を発信したい」「有意義な情報を伝えたい」という思いだけだ。
人気は「海の写真」
現在はそれぞれの得意分野を発揮しながら、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブ、クラブハウス(招待制の音声SNS)を運営し、人気を集めている。
活動の柱は3つ。1つ目は、各メディアやサイトの情報を共有発信する「キュレーションメディア」として、市の広報や地域メディア、人気ブロガーが発信する情報をタイムリーに共有している。
そして一番人気があるのが、主に2人のカメラマンが毎日投稿している茅ヶ崎の海の写真だ。キュレーション記事の数十倍の「いいね!」やコメントがつくという。
3つ目は、完全オリジナルの動画。県議・永田てるじさんの番組をはじめ、市内の店やサロンの紹介動画、グーグルアースを使ったバーチャル散歩、地元ミュージシャンのライブ番組『湘南mtv』など、バリエーション豊かな動画を配信している。「『茅ヶ崎テレビ』という名前を掲げているくらいなので、本当はもっと動画を上げなくてはならないんですけれどね」と藤川さんは目を細める。
市民目線、でも正確に
こうした地道な活動が実を結び、フェイスブックの「いいね!」とフォロワー数ともに3・5万人、ツイッターは1・1万人のフォロワーを抱える。
「僕たちはテレビ局や新聞社とは違って、あくまでも市民メディアです。市民目線で、『あそこに新しい店ができたよ』『今日の夕陽キレイだったね』といった「井戸端会議」の延長線の情報を届けています。そうした中で一番気を付けているのが『情報の正確さ』です。一度調べてから、責任感を持って発信しています」(続く)
※この記事は、タウンニュースと茅ヶ崎市との協働サイト『#ちがすき』で公開中のレポートを抜粋・要約したものです。オリジナル記事【前編】では、続いてツイッターで茅ヶ崎人数百人を動かしたイベントの裏話のほか、「ITとローカルの可能性」を実感したエピソードを紹介。さらに、きょう6月4日(金)から【後編】「『茅ヶ崎テレビ』はどんな人たちが運営しているの?謎や疑問に迫る!」も公開!ぜひチェックを。
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