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茅ヶ崎・寒川 コラム

公開日:2022.12.16

学芸員のイチ推し!
-連載 Vol.4-

  • ▲3号木簡レプリカ(上:表、下:裏)

  • ▼4号木簡レプリカ(左:表、右:裏)

博物館で古代の「木簡(もっかん)」お目見え!

 現在、茅ヶ崎市では、新国道街路事業に伴い、本村(ほんそん)にある居村(いむら)遺跡の発掘調査を行っていますが、ここでは過去の調査で市重要文化財に指定された古代の「木簡」が出土しています。

 木簡とは、墨で文字などが書かれた木の板のことで、居村遺跡では6点の木簡が見つかりました。これまでに県内で発見されている古代の木簡は17点なので、3割以上が本村の居村遺跡で発見されている計算になります。なぜ居村遺跡で古代の木簡が多く見つかるのでしょうか?

 その理由のひとつには、古代、居村遺跡の周辺に重要な場所があったためと考えられます。もうひとつは、本村のあたりが「低地」であるためです。低い土地は地下水がたまりやすく、有機物も泥によってパックされ、1000年以上腐らずに残るのです。

 博物館では、年明けから新たに展示が始まる「低地に生きた人々」のコーナーで、居村遺跡から出土した木簡のレプリカを展示します。新年は、古代茅ヶ崎人の筆づかいを博物館で味わってみませんか?

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