茅ヶ崎市私立幼稚園協会の会長に就任した 磯西 真理子さん 相模原市在住 70歳
｢真剣勝負｣で子どもと向き合う
○…茅ヶ崎市内14の幼稚園・認定こども園が加盟し、幼児教育に関する研究・研修などを行っている茅ヶ崎市私立幼稚園協会の会長に就任した。同協会では６月22日、各園が保護者に直接、特徴をアピールする「ようちえんフェス」を開催する。昨年、初めて実施して好評だったもので「少子化という時代の変化のなか、それぞれの園が知恵を出し合って、私立ならではの特徴を発信していきたい」と意気込む。
○…出身は秋田県。「手に職をつけたかったし、子どもが好きだったので」と短大で幼稚園教諭の資格を取得。就職のために上京し、出会ったのが学校法人湘南やまゆり学園の小山昭雄学園長だった。「『子どもたちが初めて受ける教育』の重要性を語る小山先生の話を聞いて、ここだったら自分が思い描く教育ができるはずと思った」と同法人が運営する湘南やまゆり幼稚園でキャリアをスタートさせた。
○…ただ、幼稚園教諭の世界は「子どもが好きというだけでは全く通用しなかった」という。「大人が嘘をつけば子どもたちも嘘をつく。ごまかしがきかないから、毎日が真剣勝負でした」と振り返る。結婚と子育てのため一度は退職したが、10年ほどしたころ、復帰を打診された。「最初は午前中だけの手伝いでいいからと言われ、それならと戻ったのですがやっぱり楽しくて」。２０１７年には、湘南マドカ幼稚園の園長となり、今も現場に立ち続ける。
○…同協会では毎年、教諭を目指す学生らを対象に就職フェアを開催しており、今年も７月に２回予定している。「子どもたちと一緒に喜び、笑い、涙して自分自身も成長できる。こんなに素敵な仕事はほかにはない。だからその魅力を、多くの若者にも知ってもらいたい」と笑顔を見せた。
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