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茅ヶ崎・寒川 教育

公開日:2024.11.22

香川小学校4年2組
海洋プラごみに「バイバイ」
独自の環境保全活動を展開

  • (上)「バイバイプラスチック」の活動に力を注ぐ4年2組の子どもたち(下)プラごみで制作したアクセサリー

 茅ヶ崎市立香川小学校4年2組(担任・森平健太郎教諭)は海洋プラスチックごみ(以下プラごみ)を製品化し付加価値を付けて再利用するアップサイクルを軸とする環境保全活動「バイバイプラスチック」を展開している。製品は地域イベントで販売するなど、さまざまな体験を通じて経済活動や環境問題への取り組みの大切さなどを学んでいる。

 活動の始まりは今年4月、同校の文化祭の出し物を検討している時期だった。授業で地球温暖化を学ぶ機会があり、プラごみのペットボトルのキャップを使ったアクセサリーづくりに発展した。5月には海洋プラスチック・ネイルアーティストの有本奈緒美さんの指導で茅ヶ崎海岸でのビーチクリーンに参加。短時間でプラごみを大量に収集し、環境問題の現実を痛感したという。

 児童は収集したプラごみでアクセサリー制作に着手。文化祭で展示すると好評を博し、「海の生き物たちがごみを食べないようにプラスチックを減らそう」と、クラス一丸となってさらに活動を活発化させていった。

 7月には子どもが考案した活動に資金を助成する「こどもファンド」に事業提案し採択されると、クラス内でアクセサリーの新製品開発や、スケジュールを調整するチームを編成。タブレットで情報を共有できるシステムを立ち上げると製品化も進み、ヘアピンやキーホルダーなどアクセサリーの種類も増えた。現在は展示販売の場を求め、地域イベントにも積極的に参加している。メンバーの一人、角川瑛音さんは「笑顔で販売できてうれしい」と話す。売上金の一部は地域貢献として能登半島の豪雨災害支援に向け日本赤十字社に寄付している。

「プラごみの影響知って」

 「この活動で海もきれいになっていくと思う」とメンバーの柿崎伊織さん。同じく和田優里さんは「プラごみには悪い影響があることを知ってほしい」と呼び掛ける。クラスでは実験や改良を重ねさらなる商品化につなげる考え。森平教諭は「教科書だけの学びで終わることなく、体験を通じて先へとつなげてくれたら」と願いを込める。

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