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公開日:2026.09.30
地域の交流・居場所づくりに 市民活動における新たな拠点に
松林コミュニティセンター(コミセン)が位置する松林地区は自治会をはじめ地域活動が盛んであり、その拠点としての地域集会施設が望まれていたことから、コミセンの主なコンセプトを「交流・居場所」としている。設計を担当した洋建築企画(茅ヶ崎市東海岸北)の代表を務める清水智津子さんは「市民活動における新たな地域拠点になれば」と話す。
同コミセンの設計については、運営する松林地区まちぢから協議会との検討はもとより、住民対象のワークショップを開くなど多くの意見交換を重ねてきた。
その中で、同コミセンは包括支援センターとボランティアセンターという公共施設を含む複合施設となることから、より多世代、より多様な目的での使用が想定されることを前提に次世代につながる活動拠点を目指し、「誰もが気軽に立ち寄れる居場所」、「目的だけの利用ではなく、多様なこと、もの、人に出会える場所」、「出会って新たな交流を生み、活動できる環境づくり」の3つが基本理念に掲げられた。
この3つの理念を実現するため、4つのポイントを具現化した。
1つ目は「外から活動が見えること」。敷地の外(道路)だけでなく、敷地内屋外スペースや駐輪場から建物の内部が見える。また、建物内部のフリースペースから各室内が見えるようにするためガラス張りにし、透明性を確保している。
2つ目は「目的なくふらっと立ち寄ってみようと思う空間があること」。屋外フリースペースには車両が駐車できないため、歩行者のみの空間とし、外部でも安全安心にのんびりと過ごせる。屋外フリースペースに面するようにカフェが配置され、屋内フリースペースには小上がりの畳のスペースをつくることで、子ども連れなど誰でも気軽に滞在できるようにデザインした。
3つ目は「多様な居場所があること」。屋外に1階レベルと2階レベルの居場所をつくり、好きな場所でくつろげるほか、1階は動的、2階は静的なフリースペースをそれぞれ設置している。
4つ目は「フレキシブルに使えること」。1階フリースペースは屋外フリースペースとつなげたり、バドミントンなどが可能な体育室とつなげたりして目的に応じて広さを使い分けられるのに加え、2階フリースペースは会議室とつなげれば大ホールとして使用できるようにしている。
他にも、1階には可動式のテーブルが設置された広々とした調理室、2階には防音設備を完備した音楽室を設置。さまざまな趣味や活動に対応できるよう施している。
さらには、地域住民がコミセンに対してより愛着を持ってもらえるよう、シンボルツリーとして落葉樹であるヤマボウシを植樹した。夏は日除けとなり、冬は日を取り込み明るい日差しが注ぐようになるという。植栽計画によって緑を増やし、良好な景観づくりにも力を入れている。
オープンしたのを受け、「人と話ができて、またあそこに行けば誰かがいるという『社交場』のようなイメージでつくった」と清水さん。今後については「地域の家であり、新しく何かをスタートできる場所でもあり、ぜひ皆さんで自由に育ててもらえたらうれしいし、そんなコミセンであってほしい」と期待を示している。
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