茅ヶ崎・寒川 文化
公開日:2026.10.02
独自のこだわりも多数 夕方チャイムを徹底調査 タウンニュース発行エリア対象に
夏のピークはすでに去り、夕方のチャイムが胸に響く今日この頃。あのチャイムやメロディ、実は放送時刻や楽曲は自治体ごとにさまざま。調べてみると、地域の歴史やゆかりの人物、独自の工夫が見えてきた。
タウンニュースでは、発行エリアである神奈川県内全域と東京都八王子市、町田市、多摩市の36市町村にアンケートを実施した(期間は5月20日〜29日)。
夕方のチャイム・メロディを「実施している」と回答した自治体は36件中35件。うち、32件(91・4%)が「防災無線の動作確認(点検)」を、21件(60%)が「児童・生徒の帰宅促し(見守り)」を目的として運用している。
放送時刻の設定では、小田原市や厚木市などは季節に合わせて年に4段階切り替えている。また、鎌倉市のように「日没に合わせて設定」など自治体ごとに運用は異なっている。
横浜市は防災無線を整備していないため、調査対象内で唯一「実施していない」自治体だ。一部地域で自治会が独自に放送している例もある。
地域独自の選曲も
楽曲の使用数で最も多いのが童謡『夕焼け小焼け(夕焼小焼)』で、15の自治体が通年または季節限定曲として採用している。選定理由には「『家に帰ろう』という歌詞があるため」(綾瀬市)などが並ぶ。
一方で、地域の歴史や特長が反映されているケースも多い。『夕焼け小焼け』を採用している八王子市と厚木市は、ゆかりのある作詞家・中村雨紅の曲であることを理由に挙げている。
小田原市は同市に居住していた北原白秋が作詞した『ゆりかごのうた』、三浦市は同市出身の作曲家・小村三千三の『歌の町』を採用。中井町では町の誕生110周年を記念して制作されたテーマソング『里都(さと)まちのうた』、逗子市では市制70周年を記念して『市歌』が流れている。
我が地元では?
寒川町では4月から9月は午後5時に、10月から3月は午後4時30分に放送。「季節にあったもの」として、1〜5月は「ふるさと」、6〜9月は「椰子の実」、10〜12月は「夕焼け小焼け」が流れている。
茅ヶ崎市(4月から9月は午後5時、10月から3月は午後4時30分)では、地元ゆかりの曲を選んでいる。22年から夏季期間に流しているのが加山雄三さんの『海 その愛』。それ以外は『赤とんぼ』が放送されている。『赤とんぼ』の作曲者・山田耕筰は1926年から6年ほど、茅ヶ崎に住居を構えており、この曲は山田が職場のある新橋までの列車内で構想し27年1月に完成したと伝わる。こうした縁もあり、市民団体からの要望などを受けて07年10月に導入された。
何気なく聞いているチャイム。もう一度じっくり耳を傾けてみては。
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