平塚版 掲載号:2011年1月27日号
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タウン レポート 昔ながらの「つぼ焼きいも」 伝統と自分らしさを織り交ぜる

大きなつぼでいもを焼く長
大きなつぼでいもを焼く長

「誰もが笑顔になる
“冬のおやつ”目指す」

 寒い季節の風物詩、ほくほくの『焼きいも』。今は「石焼き」でお馴染みだが、昔ながらの伝統的な「つぼ焼き」にこだわった焼きいも作りを再現する若手デザイナーがいる。その姿を取材した。

 昭和初期に親しまれていたという「つぼ焼きいも」を再現しているのは、市内在住の長橋(ちょうはし)徹さん(31)。その製法は直径約55cm、高さ約85cmの素焼きのつぼの中に、練炭を入れて針金でいもをぶらさげるというシンプルなもの。時々向きを変えながら、200度で1時間ほどじっくりと蒸し焼きにすることで、皮はパリッと中身はしっとりとした焼きいもに仕上がる。焼き上がりを割ってみると、さつまいもの甘い蜜が溢れ出す。

 長橋さんの本業はデザイナー。都内や中国などの事務所に勤めた後、地元で仕事をしたいと、一級建築士の資格を取得して独立。事業のPRもしながら、世代を問わずに地域交流できるものとして、「焼きいも屋さん」に着想した。そんな時、父からつぼ焼きいもの存在を聞き、早速調べると、愛知県の工房でまだ焼きいも用のつぼを製造していることが分かった。可愛らしいフォルムも一目で気に入り、購入した。

 料理は好きだったものの、最初は知識もなく苦心の連続。練炭の火の点け方やいもの扱い方に試行錯誤を重ね、一昨年の10月から各地の朝市などで販売を行ってきた。包み紙は本業を活かしたオリジナルのデザインで、キャンディのように包まれた焼きいもは、「可愛いし、甘くて美味しい」と好評だ。

 「子供が物珍しそうに中を覗き込んで驚いたり、年配の人が懐かしいと言って笑ったり。まだまだ接客は難しいけれど、人が集まってきてくれるのが嬉しい」と長橋さん。「つぼ焼きいもを日本の食文化として残していきたい。いつか海外で売るのも面白いかも」と“冬のおやつ”の今後について無邪気な笑顔で話した。

 2月5日からは定期販売も始める。大磯町大磯1668、15時〜18時。日曜・水曜・雨の日休み、冬季限定販売。詳細や問合せなどはHP→http://www.yakiimo-biyori.com/

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つぼの中の様子。いもがぐるりと吊るされ、練炭で蒸し焼きにされる

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