どうなる?駐輪対策
まず駐輪場整備条例改正も視野
放置自転車の”メッカ”だった紅谷パールロードの歩道には7月から、駐輪規制のためのカラーコーンが一部並べられている。平塚市は駅前駐輪場の整備を進める一方、放置自転車対策に本腰を入れ始めている。
平塚市は放置自転車禁止区域となるパールロードの一部交差点付近に、少し異様にも見えるカラーコーンとコーンバーの囲いを設置した。放置自転車対策のための苦肉の策だ。
市の担当課では「路面の放置自転車を全て撤去するには、保管場所や人員確保の面からも難しい。交差点にはみ出して自転車が停められている所など、安全面が危惧される所に設置した。一時利用できる西口第一駐輪場が4月に整備されたことで、そちらに自転車を停めてもらうための周知も兼ねている」と、事情を説明する。
パールロードには自転車安全運転指導員が常駐し、駐輪場の利用を呼びかけている。7月以降は台数が減少するなど、一定の効果も見られているという。
平塚市の駐輪対策の基本的な考え方はこうだ。駅前に乗り入れる自転車の受け皿となる駐輪場を整備した後で、駐輪場の利用を呼びかけながら、放置自転車の撤去を徹底していく。駐輪場は受益者負担の観点から原則有料とし、民間参入も促進していくという。
受け皿となる駐輪場については今年4月、自転車2655台(一時利用215台)・バイク447台(同15台)を収容する西口第一駐輪場を整備。7月には、西口第2駐輪場を再整備して有料化した。
2重3重に自転車が停められていた駅前大通りの歩道は、一列ラック式の有料駐輪場にするとして着工。約400台が収容できるよう、今年度中の整備を目指しているという。
その後は、駅西口西地の建設予定地に最大2300台規模の駐輪場を作り、宝町や錦町の駐輪場も再整備。駅南口周辺は既存施設を複層化するなど、規模を増やしていく予定だ。
駐輪場整備とともに駐輪対策の両輪となる放置自転車の撤去徹底については、市は6月、放置防止に関する条例改正についてパブリックコメントを実施。禁止区域内の放置自転車を即時撤去できることや、保管所に移した撤去自転車について保管料を徴収することなどを盛り込んだ内容で、条例化に向けた調整が進められている。
駐輪場整備や条例改正はもちろんだが、今後、市民の理解をいかに深めていくかも課題となりそうだ。
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