平塚版 掲載号:2012年10月4日号
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"雰囲気No.1"で準決勝へ 平塚学園野球部のチーム力

バッターの熊谷君を大きな声で鼓舞する平学ナイン(9月30日撮影)
バッターの熊谷君を大きな声で鼓舞する平学ナイン(9月30日撮影)

コミュニケーションツールは野球ノート

 現在開催されている県秋季高校野球大会。平塚学園は4回戦で、これまで一度も勝ったことのない横浜高校に4対3で勝利した。続く準々決勝ではエース松井裕樹投手擁する強豪・桐光学園に2対1で競り勝ち、ベスト4に進出。同校は、6日に行われる準決勝に臨む。

 今年1月、「県で雰囲気No.1のチームに」というスローガンを掲げた。監督に怒鳴られてチームが消沈しても、すぐに誰かが「ここから切り替えていこう!」と声を張り、うつむいていた顔が一つ一つ上を向く。八木崇文監督(33)は、「そんな雰囲気の良さが、一番の要因ではないか」。今大会で強豪校を下し、ベスト4に躍り出た強さについて、こう説明する。

 チームの結束力を高めたのは、キャプテンの伊達昂希君(2年)だ。今夏の大会を最後に3年生が引退し、2年生中心の新チーム体制となった。「3年生がいないと何もできないのか」という監督の言葉に悔しい思いも味わったが、”チーム力”を意識して練習や試合に臨むことで、ベンチや裏方にも一体感が生まれた。試合を経るごとに、スローガンである雰囲気の良さを実感することができたという。

 そういったチームの空気は、個々の人間性によって作られるもの。八木監督は、”人間力”を高める指導に重点を置いている。「普段から何でも簡単に諦める人間は、球際のところで捕れない」など、生活態度がプレーにも影響するからだという。また、選手たちには「野球ノート」を書かせ、毎日提出させている。その日感じたことや悩みごと等が綴られ、一人あたり3年間で30冊ほどにもなる。どんなに疲れていても、必ず毎日書くことで忍耐を身に付け、人間としての素地を強くすることにつながると、八木監督は考える。選手のほうも、直接聞きづらいことをノートに書いて、監督とのコミュニケーションを図る道具として活用しているそうだ。

 今大会、横浜戦と桐光戦で完投したエース熊谷拓也君(2年)の存在も「もちろん大きい」と八木監督。熊谷君は、「目標は関東大会。県大会のベスト4では満足しない」と語気を強める。夏の大会では、準決勝で”ライバル”と評される桐光学園の松井裕樹投手(2年)との投げ合いに敗れ、ベスト4止まり。「3年生のためにも、リベンジだと思って」と、先輩達がスタンドから見守る中、宿敵をねじ伏せた。関東大会でベスト4に入れば春のセンバツ出場も見えてくるが、まずは目の前の準決勝。相手は春季県大会優勝の横浜隼人高だが、選手達に恐れる様子はない。エースは、「次も勝ちます」と頼もしく胸を張った。
 

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