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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2013.08.29

8月に行われた第44回全国中学校柔道大会女子40kg級で優勝した
五十嵐 莉子さん
浜岳中学校2年

夢はオリンピック選手



 ○…「あと一歩で全国制覇。周りの声が聞こえなくなるくらい集中していた」と熱っぽく話す。決勝戦では自身よりも大柄な対戦相手を前に、得意の小内刈で何度も攻めた。危なげなく試合は進んだが3分間では勝敗がつかず1分半の延長戦、旗判定にもつれこんだ。結果は3対0の判定勝ち。根気強く攻め抜いた姿勢が評価され、悲願の初優勝を掴んだ。



 ○…昨年の全国大会では、制限時間内に相手に有効ポイントをとられてしまい、悔しい初戦敗退。「緊張感ある会場の雰囲気と手ごわそうな対戦相手にのまれてしまった」と、厳しい表情で振り返る。そんな悔しさをバネに臨んだ今大会では、「絶対勝つぞという強い気持ちで戦いに挑んだ。試合前には自分の頬をペチッと叩き、気合いを入れた」と一言。準決勝では、対戦相手を51秒で抑え込み一本勝ちするなど、気迫溢れる戦いぶりを見せた。



 ○…初めて道着に身を包んだのは、幼稚園児の頃。柔道をやっていた父の影響で、「幼い頃から道場を走り回っていた。当時のホームビデオに、背負い投げをしている映像が残っている」と笑う。2つ上の姉も浜岳中柔道部出身で、昨年は揃って全国大会に出場した。「お姉ちゃんは、何でも話せる良き相談相手。柔道の戦い方が似ているとよく言われる」とはにかみ、そんな同志の存在も原動力となったようだ。



 ○…柔道の魅力を「今まで苦手だった技が出来るようになったり、負けてばかりだった相手に勝てた時など、自分の成長を実感できるところ」と、力強く答える。全国制覇は、10年間の柔道人生の中でとびきり嬉しい出来事で、「支えてくれた家族や先生、部活の仲間がいたからこそ」と、周囲への感謝も忘れない。今後の目標について聞くと「現状に満足せず、来年も全国優勝を目指したい。そしていつかはオリンピックに出場できれば」と、元気いっぱいに答えてくれた。

 

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