太洋中 校長ら「苗木と共に育って」 防潮林づくりへ植樹
市立太洋中学校(鈴木豊校長)で17日、「いのちを守る森づくり植樹式」を実施した。生徒と教諭らが平塚の木の実から育ったスダジイやシラカシなどの苗木500本を植えた。来年度以降も植樹活動を継続し、津波に備えた防災林へ育てようと取り組む予定だ。
苗木は、障害者施設を運営する市内の社会福祉法人進和学園でドングリなどから育てられたもの。東日本大震災で被災した東北沿岸に森の防潮堤をつくるプロジェクトの提唱者・宮脇昭横浜国立大学名誉教授の指導で、同学園のどんぐりグループが植樹用ポット苗を栽培している。
植樹式にはサイエンス部と環境ISO委員会の生徒26人と鈴木校長、教諭たちが参加。学園関係者らに協力してもらい、校庭の南側に25種類の苗木を丁寧に植えた。指導に当たった同学園関連会社・研進の出縄貴史社長は、宮脇教授の言葉を紹介し「自然の森は色々な種類の木が混ざり合っている。仲の良いものだけを集めてもだめ」と説明。「人間社会も同じ。互いの存在を認め、競争しながら生きていく。森づくりから世の中を学んで」と話した。
同校での植樹は、今年度で退任する鈴木校長が恩師である宮脇教授の理念「その土地本来の木による本物の森づくり」に共感して実現した。「将来、自分たちが植えたことを自慢できるような森に育ててほしい」。鈴木校長は苗木の成長を生徒たちへ託す。
苗木の購入費用などは「いのちの森づくり友の会」の加入企業サン・ライフが基金を通して寄付した。
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