養殖ホタル飛ぶ 座禅川周辺で50匹前後
市内土屋の「蛍の里作り有志の会」(高津誠会長)が養殖し、今年3月に放流したホタルの幼虫が座禅川周辺で生育、約50匹が「里帰り」を淡い光で告げ、地元住民を喜ばせている。
同会は昨年、「かつて座禅川で飛び交っていたホタルを再生して、子どもやお年寄りが気軽にホタルを見られるようにしたい」という土屋在住の安池春敏さんの提案で発足。「金目親水公園ホタル保存会」の米村康信さんに飼育方法を教わり、種となるホタルが産卵した幼虫を自宅で育て、座禅川支流に放流した。
安池さんの自宅の一室には、生育状態の悪い幼虫のための酸素チューブ入り水槽や、さなぎにするための虫かご、種ホタル用の虫かごが並べられている。放流してからも、毎日水と土の温度を測り、ホタル生育のための環境条件を見つけようと記録を続ける。
「大きい幼虫を種ホタルとして育てたらメスばかりだった」と話すなど養殖1年目は発見や課題の連続。5月中旬に確認されたホタルは草むらでじっと動かず、生育状態が心配されたが5月末に飛び始め、安池さんを安堵させた。
「目指しているのはホタルが川に根付いて自然発生すること。5年かかるか、10年かかるかわからないけど」と、ホタルが飛び交う座禅川再生の日を目指す。
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