社会福祉や文化、芸術など様々な分野で功績のあった人を称える「秋の褒章」の受章者が11月2日、政府より発表された。発令は3日付。
平塚市で1人受章
神奈川県内では、48人2団体が受章。平塚市では、美容室アールアン(代官町5の10)のオーナー・鳥海利江子さん(61)が、業務に精励し他の模範となる技術や事績を有する人に贈られる「黄綬褒章」を受章した。
鳥海さんは1994年、ロンドンで開催された世界理美容技術選手権大会で総合優勝を果たした人物。現在は、美容室でのサロンワークに加え、世界大会の国際審査員を務めるなど、美容業界の第一線で活躍を続けている。
長野県出身。高校卒業と同時に神奈川県に転居した。大学に通いながら、叔母が厚木市で営む美容室に勤務し、通信教育で美容を勉強、21歳で美容師免許を取得した。そして、世界大会優勝の2年後に美容室アールアンを開店した。
転機は1984年、30歳の時だったと振り返る。「ある程度の仕事を覚えた頃、『お客様は心から満足しているのだろうか』と考えるようになったんです。もっと満足して頂きたい、その一心で様々なコンテストに挑戦するようになりました」。挑戦を始めてから、世界大会で優勝を果たすまで10年かかったという。
世界で活躍するようになっても、「サロンの仕事が一番楽しくて、一番大切」と言い切る。「楽しくて、気が付いたら仕事に夢中になっていました。この年齢で忙しく働ける事はとてもありがたい。若い人にも、仕事の楽しさを伝えていきたいです」と語った。
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