神奈川県は「インベスト神奈川2ndステップ(神奈川県産業集積促進方策2010)」の第30回認定を11月30日に発表し、関東工業株式会社(新町)と新菱工業株式会社(長瀞)が市内に工場を新設する事業計画を認定した。
インベスト神奈川は、産業活性を目的に、県内への企業立地や地元企業の設備投資を支援する助成制度。認定を受けた両社は、工場新設のために取得した不動産の税率の2分の1が軽減される税制措置の支援を受ける。
関東工業株式会社
全国のトラックに使用されているブレーキ部品の約75%を生産する関東工業株式会社(長谷川訓裕社長)は、新工場を建設し、事務所や倉庫を集約することで生産の効率化を図る。
現在は点在する事務所や工場、倉庫を含め3700平米の敷地内で自動車用部品や農機具などを一貫生産している。近年の自動車用クラッチの需要増加により、部品の生産が間に合わなくなる問題に直面。「生産の非効率が目立ちはじめ、設備を一つの地に集約する計画を決めた」と長谷川社長は説明する。
4億3300万円の予算で西真土に新設する工場は2017年10月1日の操業を目指す。約5000平米の広さを持ち、最新機器も導入される予定だ。長谷川社長は「精密部品に対する要求も年々高まっている。これからも様々な顧客のニーズに応えていきたい」と力を込める。
新菱工業株式会社
河川や上下水道用のポンプ設備を主力製品とする新菱工業株式会社(袮木博之社長、本社/東京都千代田区)は、工場の建て替えや機械等のレイアウト変更を行うことで、生産能力・作業効率の向上を図る。
1952年に設立された工場では、主力のポンプ設備のほか、様々な汚泥を濃縮するための「常圧浮上汚泥濃縮装置」といった特許を取得している環境製品などを生産している。しかし現行工場の老朽化が進み、生産ラインの稼働率の低下や作業効率の悪化に直面していた。久保裕二工場長は「工場を建て替えることで生産性を見直し、生産能力を上げていく」と話す。
同社は11億9500万円の予算で現行工場の改修を進め、2017年3月1日の操業を予定する。
久保工場長は設備拡大を受け、「今後は生産性を高めながら、地域雇用にも貢献できるよう邁進していきたい」と述べた。
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