市内在住でR&B歌手のKUNIさん(28)が12月2日、3枚目のシングル『願い叶うなら』を発売した。ミュージックビデオ(MV)には第70代横綱の日馬富士関(31)が出演。2人の深い関係が、楽曲の誕生につながった。
『願い叶うなら』は、日馬富士関が22歳の時に交通事故で他界した父への思いを、KUNIさんが歌い上げたバラードソング。5分51秒のMVは、日馬富士関の幼少期から現在までの写真や、息子が登場する映像などを盛り込んだドキュメンタリータッチの作品だ。CDジャケットの油絵も、日馬富士関本人が手掛けている。
KUNIさんが日馬富士関と出会ったのは約10年前。当時勤めていた県内のホテル会社が、日馬富士関の所属する伊勢ヶ濱部屋を後援していたことが縁で交流を深めていった。
昨年10月、27歳のときに発売したデビュー曲『ありがとう…』で、KUNIさんは自身の家族に向けた思いを綴った。「ぜひ日馬富士関にも聴いてもらいたくて」と、発売前のデモ音源を日馬富士関に渡すと、「次の曲でMVに出演したい。父のことを作品にして形に残してほしい」と懇願されたという。
「自分が突然、大切な人を失ったらどうなるのだろうと想像しながら歌いました」とKUNIさん。最愛の父を亡くした心情を理解しようと、日馬富士関の家まで出向いて父親との思い出話を聞き、録音ブースに何枚も写真を並べて制作に臨んだという。
完成したシングルのB面には、『ありがとう…』のアコースティック版を収録。KUNIさんは「この曲は『願い叶うなら』の続編のようなもの。カップリング曲はこれしかないと決めました」と話し、デビュー盤とは一味違った曲風にも注目してほしいという。「世の中には横綱と同じ経験を持つ人も多いのではないかと思う。曲を聴いて、何が大切な存在なのか見つめ直すきっかけにしてもらえたら」。
12月26日には、OSC湘南シティで記念ライブを開催。午後1時、3時からの2部構成で観覧無料。詳細はオフィシャルサイト【URL】www.kuni-92.com/へ。
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