平塚市を中心に、大磯町、二宮町で生産される「湘南そだち米」の初集荷が23日、JA湘南経済センター(片岡)で始まった。JA湘南管内では、11月中旬までに約577haの作付面積で約870tの出荷を見込む。
当日は市内のコメ農家2軒から、ブランド米「キヌヒカリ」と「はるみ」の計80袋(1袋30kg)が集荷され、色や形を検査し等級を決定する「目合わせ」が行われた。JA湘南によると、集荷されたコメの大半が1等級と評価された。
市内岡崎でコメづくりを続けて約20年の香川正明さん(64)は、「台風などの影響で1週間ほど収穫が遅れていたが、良い出来栄えとなった」と喜ぶ。
平塚市は県内一のコメの生産量を誇り、昨年は2780tが収穫された。市内ではキヌヒカリ、はるみ、さとじまんを生産。また3品種は「湘南そだち米」として、一定の品質と安全性を示す生産物に認定される県の「かながわブランド」にも登録されている。
JA湘南は来年以降、現在の主力米であるキヌヒカリから、新ブランド米はるみの生産へ本格的に切り替える意向だ。
はるみは平塚生まれの新しい品種。2015年に県の奨励品種に指定された。食味は「コシヒカリよりツヤがあり、冷めてもおいしい」(JA湘南)と、生産者や消費者からの評判も上々。市内の一部農家では、昨年から試験的にはるみの生産を始めている。
香川さんは「甘みや粘り気のある美味しいお米を、多くの人に食べてもらいたい」と話していた。
各ブランド米は26日から、JA湘南管内の直売所や「あさつゆ広場」(寺田縄)などで販売されている。販売価格は、キヌヒカリ・さとじまん1550円、はるみ1650円(4・5kg、全て税込)。
(問)あさつゆ広場【電話】0463・59・8304
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