松延小学校(吉成伸司校長)で16日、地元有志らによる手作りお化け屋敷が校舎内に設営され、同日夜、児童ら350人が肝試しを楽しんだ。
校舎の1・2階を使った全長およそ150mのコースで、総勢50人の大人がマスクをかぶってお化け役に扮した。理科室と図工室では白煙を噴射したり、生首の模型が並んだテーブルに仕掛け人が顔をのぞかせるなど、大人たちの本気度は100%。テーマパーク顔負けの”アトラクション”に子供たちの絶叫がとどろいた。
参加した元川海音さん(2年)は「怖かったけど、とても楽しかった。来年も行きたいです」と笑顔で話していた。
地域の大人と子供の交流を目的に毎年行われている第50回「松延地区子ども大会」の企画として実施され、今年で10回目。松延地区青少年指導員協議会が主催し、保護者や教員らが協力した。
毎年、お化け屋敷に入った子供の2割が恐怖で途中退出するという大人たちの力の入れように、同協議会の伊川眞理会長(65)は「最高の思い出を残してあげたいので、我々も本気」と説明する。
かつての子ども大会では、陶芸教室やスポーツイベント、カレー作りなどが実施されていたが「より面白いものを形にしよう」とお化け屋敷の案が持ち上がった。毎年、児童だけでなく保護者からの評判も上々で、近年では他校でも同様の企画が見られるようになった。
お化け屋敷を体験した児童が、中高生になってボランティアとして協力するなど主催者側の後進育成も順調。伊川会長は「地域の子供たちが『お化け屋敷楽しかったよね』と振り返り、いつか父や母となって平塚へ戻り、郷土で子育てをしてくれたらうれしいですね」と願っている。
同会では来年もお化け屋敷を企画する方針。
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