平塚版 掲載号:2018年11月29日号
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白川道の青春振り返る  平塚育ちの作家を紹介

文化

花村さん(左)と栗原さん
花村さん(左)と栗原さん
 平塚ゆかりのハードボイルド作家で、『流星たちの宴』など数多くの作品を残した白川道(とおる)(本名/西川徹・1945―2015年)氏の作品や人柄を紹介する展示が市南図書館で開催されている。12月21日まで。浜岳地区郷土史会主催。

 白川氏は中国の大連生まれ。幼少期に平塚に移り、崇善小学校、江陽中学校、平塚江南高校へと進学した。一橋大学を卒業し職を転々とした後、投資顧問会社を起業したが、インサイダー取引やマネーロンダリングなどの違法行為で逮捕された。服役中に刑務所で構想を練ったというのが、株取引の大勝負を描いたデビュー作『流星たちの宴』だ。

 2001年には一代で政財界注目の実業家となった青年の復讐ミステリー『天国への階段』が第14回山本周五郎賞候補作となり、ハードボイルド作家の新風として注目された。

 同展では幻冬舎から提供された直筆の生原稿のほか、白川氏の高校の同級生で同郷土史会に所属する花村聡一郎さんらが提供した思い出の写真が展示されている。

 花村さんは白川氏を「海が好きだと言って浜に遊びに行った。ロマンチストだとよくからかっていた」と振り返る。高校時代に有志で作った文集には、丸みのある丁寧な字で綴られた白川氏の詩や短歌も掲載されている。「当時から彼には文才があった。小説が出版されると必ず仲間の誰かがモデルとして登場していたので、載った人は喜んでいた」と懐かしむ。

 社会人になってからも、年に数回会っていたという花村さん。大動脈りゅう破裂で急逝する10日前も、食事を共にしていたという。花村さんは「少女のような繊細さと、豪快さがある魅力的な人だった」と惜しんでいた。

 同郷土史会の栗原健成さんは「平塚を故郷として慕った白川さんについて、たくさんの人に知ってほしい」と話していた。

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