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北京五輪の400mリレーの銀メダリストで、市内に陸上教室「ERC」を設立した 末續(すえつぐ) 慎吾さん 市内在住 38歳

掲載号:2019年2月28日号

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自由に走る喜びを胸に

 ○…「大空を自由に飛ぶイーグル(鷲)のように、『自由に走る』楽しさを伝えたい」。北京五輪400mリレーの銀メダリストが1月27日、母校・東海大学在学中にも住んでいた平塚で、年齢・経験不問の陸上教室「ERC(イーグルラン・ランニング・コミュニティ)」を設立した。目指すのは、走りを通じて人生が豊かになるような場所づくり。「新しい友だちを作ったり、子や孫と一緒に走るのを楽しんだり、人の輪が広がるきっかけになれば」

 ○…熊本県熊本市出身。「トレーニング施設が充実しているから」と東海大学に進学した。抜きん出た脚力で注目を集め、大学2年生だった2000年、シドニーで念願の五輪初出場を果たす。続く04年のアテネを経て、3大会連続出場となった08年の北京五輪。第2走者としてチームに貢献し、五輪短距離種目で日本人初のメダリストに。スポーツ史にその名を刻んだ。

 ○…一方、心の中では大きな葛藤も抱えていた。「選手として0・1秒でも速い記録を常に求められる『勝利至上主義』。でも走ることの意味は、勝ち負けだけではないはず」。五輪を終え「自由に走る喜び」を伝えられる陸上教室への思いが募った。構想約10年。実現にこぎ着けた同教室は話題を集め、1月20日のプレイベントの参加者は、父親に抱かれたままの1歳の子供から、マスターズ陸上で走っているという80代まで約100人に上った。

 ○…現役ランナーを続けるほか、現在、星槎大学特任准教授としても陸上競技などを指導している。多忙な日々を過ごす中「市内で好きな場所」と話す平塚海岸でサーフィンを楽しむのが息抜きという。今後は「故郷・熊本をはじめ、47都道府県にERCの支部を立ち上げたい」。笑顔と人の輪を各地に広げる挑戦が、いま、走り始めた。

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