平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日:2019.02.28
「災害慣れ」に警鐘
東海大生が特別番組制作
東海大学文化社会学部広報メディア学科の学生プロジェクト「テレビ班」が防災・減災をテーマにした特別番組「未来(あす)へ〜共に生きていく〜」を制作した。3月11日(月)午後1時〜3時、湘南ケーブルネットワークをキー局とした県内8ケーブルテレビ局で同時放送。番組の企画や取材、撮影、編集などすべて学生が担い、防災・減災情報満載の2時間番組となっている。
同プロジェクトはこれまでも、東日本大震災の翌年から災害特番を作り続けてきた。岩手や熊本など、県外での取材を重ねてきたが、今年は地元・神奈川県に目を向ける。プロデューサーの石井裕里恵さん(2年)は、「昨年は地震のほか豪雨や台風など災害が頻発しました。私たちが住む神奈川県や湘南地域でも危機感を持って『減災・防災』を伝えたかった」と話す。
番組内では、同大心理・社会学科で災害時の心のケアなどを専門とする山田幸恵准教授を招いた「心の減災」についてのトークや、市災害対策課の職員と学生スタッフが最短避難経路を示した「逃げ地図」を使って実際に避難する様子、同課職員による解説などが盛り込まれている。
ディレクターの櫛部遥さん(2年)、石塚大智さん(2年)は「ロケやスタジオ収録などを織り交ぜ、映像に変化をつけて視聴者を飽きさせない工夫をしました」と話し、「学生ならではの飾らない表情や姿勢から、身近なこととして災害を感じてほしい」と思いを込めた。
石井さんは「私たちは『災害慣れ』してしまっている。今この瞬間、震度6が来たらどうしますか、冷蔵庫には何日分の食糧がありますかと日常生活の中で問いたいです」と、放送日を待つ。
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