出産後1年未満の母親と乳児に対し、心身のケアや育児サポートなどを行う「産後ケア」。同事業が、昨年12月に市町村の実施努力義務になったことを受け、地域の助産師が「湘南助産師会」を発足させようと活動している。「湘南地域でも行政の枠組みを超えて進めていくのが理想的」と4月の設立に向け意欲的だ。
助産師会は、開業助産師、勤務助産師で成り立つ組織。産後ケアやベビーマッサージなどの研修やセミナーのほか、会員同士が互いの活動内容を共有しながら、子育て中の人たちが参加できるイベントの企画などを行っている。
湘南助産師会が対象とするのは平塚、茅ヶ崎、藤沢、寒川などに在住・在勤する助産師。同地域には、茅ヶ崎助産師会と藤沢助産師会があり、平塚と寒川には組織自体が存在していなかった。この中でも積極的に活動を行っていた茅ヶ崎助産師会が中心となり呼びかけを行い、湘南助産師会設立へと動き出した。
「行政の壁」取り払って
設立の裏には「行政の壁」があったという。市町村の実施努力義務となった産後ケア事業が今後行われるのにあたり、委託先に他市の名称が含まれているとスムーズな事業展開が難しい。そこで両助産師会を合併させ「湘南」という名称を利用して発足することとなった。4月の設立を目指しているという。
設立後に初代会長を務める予定の齋藤弓子さん(71)=茅ヶ崎助産師会現会長=は、「地域のお母さんたちの役に立てるよう、力を結集させましょう。助産師の皆さん、お気軽にご連絡を」と入会を呼び掛ける。
問い合わせは齋藤助産院【電話】0467・54・8841へ。
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