平塚市消防本部(赤木眞消防長)は2月25日、全国一斉「令和2年全国春季火災予防運動」に合わせて、医療施設で夜間の出火を想定した消防訓練を済生会湘南平塚病院で実施した。訓練には、消防関係者50人と病院職員30人が参加し、火災防御技術の向上と連携強化を図った。市消防本部による夜間想定の訓練は初めて。
訓練は午後4時30分、病院職員の119番通報でスタートした。職員らは避難誘導と状況把握、情報収集に当たる一方、消防関係者による指導のもと、初期消火活動を実践。「消火器は15秒間噴射します」といったアドバイスと注意点を聞きながら、消火手順を確認していた。
消防関係者らは、現場に到着した想定で指揮本部を迅速に設置すると、職員らが集めた情報をもとに活動を開始。「屋上に逃げ遅れた2名の要救助者がいる」として、救助活動と放水訓練を行った。
訓練に協力した同病院の赤星病院長は「消防隊に守られている意識ではなく、大勢の患者を守る医療機関として火災を出さないように努めたい」と話し、赤木消防長は「大型商業施設が隣接する中、実災害に近い環境で訓練できたことは延焼などの防災体制の強化につながった」と意義を説明した。
市内の火災件数は昨年、66年ぶりに30件を下回っている。
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