平塚・大磯・二宮・中井 経済
公開日:2020.09.03
ソーラーシェア第一号
農地活用の新しい形に
北金目在住の菊池創太さん(37=人物風土記で紹介)が、再生可能エネルギーの普及やエネルギーの地産地消を目指し、営農を続けながら太陽光発電等を行う「ソーラーシェアリング(営農型発電)」に取り組んでいる。同事例は市内第一号で、菊池さんは「農家が生き残るためのモデルケースになれれば」と期待を寄せている。
「ソーラーシェアリング」は、農地にソーラーパネルなどを設置し、売電収入を得ることができる新しい発電事業。菊池さんは今年5月から取り組んでおり、400坪ほどの農地に設置したソーラーパネルの下では、シャインマスカットを栽培している。雨が葉に直接当たらないことで、水を媒介とした病気を出にくくしたり、適度な日陰を作ることで、土の湿度を保てるなど営農に関しても利点があるという。
売電収益は晴れれば1日8000円、雨や曇りなどで日照時間が少ないと1000円ほど。設置費には、県が昨年2月に創設したソーラーシェアリング保証を活用し銀行融資を受けた。菊池さんは「身体を壊したらどうしよう、という不安は農家をしている限りつきまとう。農業を続けながら収入を得られる保険として農家の助けになることに期待している」と話していた。
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