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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2020.12.24

平塚競輪場で29日に開催されるレース「ヤンググランプリ2020」に出場する
松井 宏佑さん
平塚競輪所属 28歳

剛脚で「夢」つかむ

 ○…若手最強決定戦と銘打たれた「ヤンググランプリ2020」。デビュー3年以内の年間成績上位9人による一発勝負に、平塚競輪所属として挑む。「応援してくれる地元ファン、お世話になっている平塚競輪場に恩返しがしたい」と地元開催に想いを馳せる。同レースは2度目の出場で、今年は出場資格の最終年。「自分らしさを出せなかった」と3位に終わった昨年を振り返り、「気合を入れて優勝だけを狙いにいく」とリベンジに燃えている。

 ○…北海道出身。幼少期からスピードスケートに打ち込んだ。専修大学在学時には、世界ジュニア選手権にも出場したが最終学年で留年し、競技の継続を断念した。競輪への転向は、元競輪選手が平塚市内で営む居酒屋『焼き鳥とらちゃん』での出会い。当時は遠方でも飲み歩いていたと言い、店主の昔話に惹かれて通い詰めるうちに「やってみても良いかな」と気持ちが傾いた。

 ○…昨年2月に結婚し、一児の父となった。各地で開かれるレースで家を離れることも多く、「安心して競輪に打ち込めるのは妻のおかげ」と感謝する。じっとしていられない性格の持ち主で、休日は出かけないと気が済まず2週間に一度のペースで足を運ぶ散髪で気を紛らわす。両サイドの刈り込みがこだわりで、髭は「競輪選手っぽいでしょ」と笑う。

 ○…パリ五輪を目指すナショナルチームの一員として、活動拠点をサイクルスポーツセンター(静岡)に移した。出場には世界大会での実績が必要で、現在チームメイトと切磋琢磨しながら技術向上に励んでおり、鍛え上げた太もも周りは70cm近くになった。情熱を注いでいる競輪を「夢」と表し、「日本一、そして世界一が目標だから」と胸を張った。

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