知的障害者の入所支援・生活介護施設「進和あさひホーム」(村山淳一施設長/市内高根)が4月26日から、平塚市民の花に指定されている「なでしこ」の苗を市役所南側入口で無償配布している。
同施設では、およそ60人の入所者がボールペンの組み立てや農園芸、機能回復訓練などを日々行っている。なでしこ苗の生育も仕事の一環で、入所者らが1年ほどかけて種の状態からポットにまで仕立てた。
市民に無償配布するのは計3千ポットの内の半数にあたるおよそ1500ポット。残りは市内の公民館などに配られるほか、企業に販売され入所者の工賃に充てられる。
「市民の花、地域に広がれ」という、社会福祉法人進和学園の創設時からの願いから半世紀にわたって苗の生育は今日まで続いてきた。例年は市総合公園で開催される緑化まつりの会場で配布されていたが、コロナ禍でまつりは中止となり、場所を市役所に移した。
苗は1日に100ポットが配布されている。配布は5月10日ごろまで連日行われる予定だが、社会情勢によって急遽中止となる可能性もある。
村山施設長は「ぜひ、ご家庭などできれいななでしこを育てていただきたい」と話していた。
問い合わせは同施設【電話】0463・35・4747へ。
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