平塚在住の石井美樹さん(31・荒井商事/ベルマーレ)と村上めぐみさん(36)のペアが、きょう開幕する東京五輪にビーチバレーボール女子日本代表として出場する。24日のチェコとの初戦を前に、大会への決意を語った。
石井・村上ペアは5月に東京で行われた代表チーム決定戦で優勝し、初の五輪代表に開催国枠で内定。その後、すぐにロシア、チェコに飛び、日本のもう一枠の五輪出場権をかけて戦った。結果として世界ランキング上位入賞による出場枠獲得はならなかったが、五輪の前哨戦とも言えるワールドツアーに、「どのチームも調子を合わせてきている。それに向かって勝ち切る姿勢が重要」と話す。
チェコから帰国後、2週間の隔離生活を経て、湘南ベルマーレビーチパークを拠点に練習に励む。真剣に打ち込みつつも、一緒に練習する他の選手と声を掛け合い、リラックスした表情だ。大舞台を前に「今までの練習の成果を精度良く出し切る。目指すはメダル」と前を向く。
平塚へ恩返し
石井選手は藤沢市出身。大和南高を卒業後、バレーボールのVリーグ1部でアタッカーとして活躍。恩師に声を掛けてもらったことがきっかけで2014年にビーチバレーに転向した。
転向後すぐはスポンサーもいない状態。そんな中、市内で建築・リフォームを手掛ける(株)三興の吉川裕之社長が支援を申し出た。石井選手は「短い期間だったが感謝しかない」と振り返る。
平塚の七夕まつりには小学生の頃から毎年のように訪れていたそうだ。「とにかく人が多くてにぎやかだったのが懐かしい。屋台が好きでいつも水あめを食べていた」。
平塚に住む現在は、息抜きに湘南平へ出かけることも。「夜景がキレイでほっとする。今度上にあるパンケーキ屋さんにも行ってみようかな」とほほ笑んだ。
石井選手は15年に村上選手とペアを組み、今年で結成7年目。精度の高いサーブや鋭いスパイクを武器に国内トップに登り詰めた。石井選手は「ここまでこれたのも周囲の人々の支えのおかげ。ビーチバレーをもっと盛り上げて恩返しがしたい」と話した。
五輪の予選ラウンドはスイス、ドイツ、チェコ代表のグループ。24日、チェコとの初戦に臨む。
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