平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日：2022.03.03
平塚の小学生を招いた林間学校を主催する高校生団体「トンガリーズ」顧問の
森田 鉄平さん
秦野市在住 33歳
トンガって未来拓こう
◯…「自分たちのやりたいことを貫こう」。２０１９年に教え子たちと立ち上げた高校生団体「トンガリーズ」の名前にはそんな思いを込めた。同団体顧問として、伊勢原市の中学校教諭を勤めながら活動している。今年のメーンイベントは３月26日に控える平塚市内の小学生を招いた「林間学校」だ。市内子ども食堂との交流などを重ねた集大成でもある。「今のところ開催予定です。自分たちのやりたいことを企画して子どもたちの笑顔を生み出せたら最高です」と待ち望む。
◯…立ち上げの契機は、中学時代に担任だった教え子２人からの「高校生でも世の中を変えられると思いますか？」という問い。「何を言っても軽くなってしまいそうで」と明確に答えることができなかった。「なら一緒にやってみよう」と始まったのがトンガリーズ。ＳＮＳで仲間を募ると、県内各地から集まり始め、現在は８人で活動している。これまでシークレット花火の打ち上げや、３・11で被災した宮城県東松島市を訪ねた研修などを企画してきた。
◯…教員を目指したきっかけは、大学１年生の時に悪性リンパ腫（血液のがん）を患ったこと。２カ月の入院の後、大学に通いながら半年ほど通院。闘病を経て「人の心に根付く職業に就きたい」と強く思った。「僕にとって、自分が死んだ後生きている人の記憶に残るというのが大切だったんです」
◯…「自分を知るためたくさんの出会いと挑戦が必要」と地元秦野で異業種交流会「ＫＡＮＰＡＩ」を企画。19年の初回には約60人が集まった。「やってみたいという思いが叶うまちになればうれしい。トンガリーズも同じ。活動を全国に広げ、高校生も何かを成し遂げられると知って欲しい」と志を貫いていく。
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