12年に1度の寅年に相模薬師二十一ヶ所霊場の薬師如来を御開帳する「寅薬師」が、4月8日(金)〜12日(火)、平塚、秦野、伊勢原、二宮、大磯の3市2町で催される。上平塚の医王山東福寺寶積院では廻向柱を立てる予定で、渋谷堯俊住職は「コロナ収束の願いを込めてお参りしてください」と話している。
同寺が御開帳するのは薬師瑠璃光如来。約149cmの寄木造りの木造立像で、右手は胸前で掌を内側に向けており、左手には薬壺を持っている。
平塚も空襲に見舞われた太平洋戦争時には薬師堂に焼夷弾が落ちたが、地域住民が薬師像を持ち出したため無事だった。
現在の薬師堂は1978年に建立されたもの。当時は住職不在の寺だったといい、渋谷住職は「地域の皆さんが建設のため資金集めなどに奔走してくれたのだと思います」と堂内の寄付者芳名板を見上げる。
堂内には、薬師像が納められている厨子のほか、十二神将が並んでいる。十二神将は1体のみ作られた年代が古いといい、「瞳の表現が他の11体とは異なります。ぜひじっくりと、薬師像と合わせて観察してみてほしい」と渋谷住職は話していた。
平塚市内では寶積院のほかに、薬師院(平塚)、長楽寺(札場町)、薬王寺(纒)、薬師堂(万田)、金剛頂寺(岡崎)が相模薬師霊場となっている。コロナ禍のため、日程の変更や今回は御開帳法要を実施しない霊場もある。
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